2010年1月20日水曜日

世の中いろいろ~  ハイチの災害

ハイチの災害は自然の女神の怒りとばかり言っていられない程悲惨な模様のようだ。 毎日の報道がその悲劇の一つ一つを拾って伝えられる。 この国でも、各家庭10ドルから 25ドルの寄付金を募っている。 政府が国の資金を使うだけ使った後で、このような不慮の事件や災害の為のことを考えないから、結局国民の一人一人から寄付金を募ることになる。 寄付をすることにはなんの支障もない。 こちらは喜んでするつもりだけれど、 やはり税金は大切に使ってもらいたいものだ。

クリントン元大統領とブッシュ元大統領がチームを組んで、 クリントンは現地での仕事、ブッシュは全米へ寄付金募りの旅に出たそうだ。 これから声を枯らして、「募金をお願いしまーす」とやるわけだ。 昔私が池袋の駅に立って 「赤い羽根の募金お願いしまーす」と声を枯らしていたのを想いだす。 

昨晩のニュースでは、災害後の孤児の行方の話題であった。 現時点では、アメリカでは50,000人の孤児を引き受け、状況の悪い土地に何時までも置くよりもと、早めに連れ出す準備中だが、 なんでも 何処かの国のお役所が難癖をつけて日延べをしている間に、イギリスからもチャーター機が着いて、 出来うる限りの孤児を乗せることと支援の手が出ているそうだ。

この国でも、 養子縁組団体がテンヤワンヤで仕事をしているらしい。又、養子縁組を希望する家族が連絡してきているとか。 真に頭の下がる気持ちだ。 私も結構人の世話は喜んでするほうだが、 人様の子供を育てるまでの気持ちには未だなったことがない。 まだ自分の子供が中学生の頃、 我が家の亭主の友人に、離婚後に子供がグレてどうしようもないと相談された我が亭主は、 私にその子を引き受けてくれないか? 自分達の子供と一緒に育ててくれないかと頼まれたことがある。私にとっては青天の霹靂、とんでもない、自分の子供でも、時には 寝首を掻いてやろうかと母親失格の気持ちが頭をよぎるのに、お他人様の子なんぞ、まずは家庭内殺人が起きると思った。 しかし、 今、このアメリカに四十年近く住んでみて、あれはまったくの日本人的な思考であったと自分で理解してきた。


先日も友人宅で開かれたクリスマスのパーティの客達の中に、 白人女性が自分の男の子二人と可愛い東洋の女の子を引き連れて参加していた。年末の買い物中に、人種の違う子供を乳母車に乗せて悪戦苦闘しながら買い物をしている女性が居た 知人も自分達に子供が居ないからと、韓国から二人も女の子を養子縁組している。 そんな人達が増えているこの世の中。 麻薬と銃と人種差別に搾取の国と言われているこの国も、中の一人一人はそんなに悪い人たちばかりではないのだと嬉しい。

2 件のコメント:

あらま さんのコメント...

そうしてみると、アメリカ人は日本人よりも慈善的かもしれませんね。
最近、日本では‘養子縁組’なんて話 聞いたことがありません。
むしろ、子供を持つこと自体が鬱陶しいようです。
結婚をしない若者、結婚しても子供をもうけないカップル、子供が出来ても育てない親・・・が増えているような感じがします。
ましてや、他人の子供の面倒をみるなんて考えも及ばないようです。
小生には、現在、3人の子供がいますが、二人目がなかなか授かりませんでした。
そのとき、1人っ子では可哀想なので、家内に養子を迎えることを提案したら、強烈な拒否に遭いました。
男は育児にはそんなに関与しないので呑気なことを言いますが、実際に育児をしている母親には、そんなことは考えも及ばないことかもしれませんね。
それなのに、たくさんの被災孤児を迎えようとする国はスゴイと思います。
でも、人身売買だけはしてもらいたくないですね。

革袋の一滴 さんのコメント...

確かオバマ氏と大統領選挙で凌ぎを削っていた共和党のマケーイン氏も二人の養子が居ました。 離婚した前妻の連れ子二人、自分の子供と養子二人と、子供がごろごろ居たようです。 
国民性の違いでしょうね。慈善的とも違うかもしれません。 ですから、 日本からもホームスティとか呼ぶ留学生がたくさんこちらの家庭の中に入っているのでしょう。 その後、こちらの家庭でのトラブルはたくさん聴きますが、殆どは、特別扱いを期待する学生と、 家庭に入ったのなら、こちらの家族の一員になってもらうと理解している問題はありますけど。