2010年7月3日土曜日

ブルー ロウ  Blue Law

Blue Law 宗教を主体とした 規律。 日曜日を安息の日と定め、日曜日の就業。店舗開店、労働を禁ずる法律とされている。宗教が土台ではあるけれど キリスト教が元ではない、 、ユダヤ教、イスラム教を土台としている法律らしい。

この国に住み始めて間もない頃は いろいろな習慣に驚き、かつ 仕方なく受け入れてきたものも多いが、 今朝の通勤中のラジオでは、 ブルー ロウ (Blue Law)に関しての話題が出ていた。さて Blue Law とは何か。 ラジオの彼らは50代だそうだが、 産まれたときから 受け入れて来たけれど、 これはいったいどうしてなのだろう という事である。

この Blue Law の一つに、日曜日は正午12時まで、 どの店でも アルコールの入っている飲料水は買えない規則。 ビールもだめ、ワインもダメ、もちろん ハードリカー(ウイスキー等)の酒屋は強制的に店が開いていない、という一条がむしろ表面化されている。 

祭日の昼に若者が集まり、海辺や何処かの家で BBQをと集まっても、 彼らはビールが買えない。 12時近くに数人の男性が ビールの箱を手にし、キャッシャーのところにたむろして 腕時計と睨めっこをしているのを何度か見かけたことがある。

最初に私自身がこの法律を知ったとき、 単純に店員に尋ねた。 ネーどうして?ワインが買えないの? これが外国人の利点、何でも聞く。しかし そのときの若い女性の返事が傑作であった。 
さあー どうしてでしょうね、 多分この店のオーナーがユダヤ教の人だからじゃないですか?
彼女は半分正しくて、半分間違っていた。何処の店へ行っても買えないのだから。

ちなみに 週日であったが、 酒屋でビールとウイスキーを買い、 一緒に連れてきた息子にそれを持たせて店を出ようとした時、私は店主に止められことがある。 
息子はそのとき17歳の高校生だった。 荷物が重かったから単純に考えもせずした行動であるが、 それが 法律に違反していた。 21歳まで 飲酒禁止の法律の国で 未成年が手にアルコールを持ち、酒屋から出ることは禁じられている。 
店主曰く、 お母さんが包みを持って店を出て下さい。 駐車場に入ってからは 息子さんに持たせても良いですが、 店からはいけません。
法律とはヤヤコシイ。

2 件のコメント:

あらま さんのコメント...

日本では「厳法」とも訳されているようで、大変厳しい戒律みたいですね。
こうした習慣は、映画「アンタッチャブル」とか「スティング」の時代のことかと思いましたが、今もあるのですね。
日本にも、そんな戒律があったら良いナと思います。
最近の日本人は、盆・暮れ・正月もなく働き、飲んだくれていますから・・・。

革袋の一滴 さんのコメント...

あらまさん こんにちは
「厳法」厳しい掟ですか。 確かに、何時でも、何処でも、何でも手に入る生活は私たち弱い人間には 良くないことかもしれません。 待つことによって居られた物の素晴らしさ。努力して得た喜び。 いつかは原点に戻り、全てが消えてなくなってしまう時が又来るかもしれません。 
でもその時には私はこの世からサヨナラしていたいです。 戦中に産まれ、玩具一つ持たない幼児の頃に戻るのも少ししんどいです。 スポイル(spoil)甘やかされた という言葉を良く使いますが、今の私もスポイルされています。