2011年2月23日水曜日

まだ 狂ってはいません

楽しい旅へ行きましょう。 真っ黒いレムジーンカー、隣に座っているのは独身時代からのベストフレンドさん。 黒い車を運転するのは独身の頃に日本で勤務していた会社の運転手さん。 もう一人車の中に女性が居る。 彼女は小学校から高校生の頃までの親友さん。大した会話はしないが、 車の中はとにかく楽しい笑いが篭っていた。 

お腹が空いたねという誰かの提案で、レストランを見つけて食事をする事にした。  
昼間のはずなのに、辺りはもう真っ暗、そう言えば旅の出始めから空は真っ暗だった。 
レストランの表のドア近くの駐車場に入って気が付いた、そこには一台の車が止まっている。
その車も大型ピカピカ黒塗りの車。 

その車の横へ止めようとする運転手さんに、 アレッ少し接近しすぎていない? と声をかけたが もう其の時は 駐車中の黒い車のバンパーの左側へゴツン。ずいぶんと凹んでしまったように見える。 この運転手さんは極端に小柄なおっさんで 一緒に勤務していた頃から 良く接触事故を起こしていたけど、 今日も又やってしまった。

おっさんは 、大丈夫、私が謝ってきます、皆さんは先に中へ入ってお食事を始めていてください。と言いながら、凹んでしまった真っ黒な車のほうへ歩いていった。
私がレストランのドアの中へ入るときにチラと見たら、車の中には 黒いスーツを着た男性が四人でおっさんを見ていた。

レストランの中のカウンターへ席を取り、 さて何を食べようか~  メニューを見ているうちにおっさんも中へ入ってきて、 相手の車から受け取った請求書を見せてくれた。 その請求書の金額が良く分からない。  数字の桁がぼやけている。  3、600ドルなのか、
36、000ドルなのか。これは 大切なことですよ。 しっかりと数字の桁を確かめないと困りますけどね、という私に、 カウンターの向こう側に居るオカミサンが、 そんなのどうでもいいのですよ。 
エッどうして?   そこで 朝6時半の目覚ましラジオが鳴り出した。

朝食の時に同居人に私は今朝視た夢の話をしていて、急に背筋が少し寒くなってきた。何故なら運転手のおっさんも、二人の友人ももうずいぶん前に亡くなっている人たちだと気が付いたから。 そうすると、駐車場に止まっていた黒い車の中の黒いスーツの男性たちも死者?

この二人の親友は現世ではまったく接触がなかった二人だけど、それに亡くなった年代も25年間も離れている。でもこの二人は時々私を訪ねてくれる。 今日は二人一緒に訪ねてくれた。 彼女達は何時も綺麗で若い。 一人の親友は60代で亡くなったのに、私を訪ねて来る時は、丁度知り合った頃のように 若さではちきれている。

人があの世へ行ったときは、 その人の生涯の中で一番素晴らしかったときの姿に戻ると訊いたことがあるけど、 そうなのかもしれない。私自身の時は、何時の時代の時の私の姿に戻ろうかしら、その場で即決なんてことになったら判断が鈍るから、今から考えておいたほうが良いかもしれない。

しかし、 今日の夢のように、すべてが真っ黒、真っ暗、この暗さに何か暗示があるのかしら?  最近私自身の気持ちが滅入っていたり~ それは或る。最近頭の中が空っぽになることがない、何時も何かを考えている。それも決して楽しいことではない。解決策の無い、暗中模索の中に居ることはたしかだ。 しかし、もしそれが 私の夢の中に現れるのだとしたら、ずいぶんと弱い面があるものだと 自分自身の再発見かもしれない。 

青春時代から持ち続けている自殺願望が又頭を持ち上げ始めているのかもしれない。でも、自殺願望と自殺とは違うことをこの年齢まで生き延びた私には良く分かっている。 誰にでも来る死を待つのが嫌で、自分で時期を決めると思えばどうという事でもない。

1 件のコメント:

じゅんたろう さんのコメント...

ちょっと怖い夢ですね。精神科の医者によると夢はばらばらになっている頭の中を整理しているのだと言う。フロイドは夢は現実を反映していると言う。彼によると、ある少女がとてもきれいな花々の咲く丘を歩いていた、遠くに教会の塔が見える。朝の6時だったのかお昼だったのか、「御告げーアンジェラス」の鐘の音がなるった。とたん目が覚めた。枕もとのベルが鳴っていた。ベルが鳴る前に見た風景ーそしてアンジェラスの鐘の音とに時間差がある。夢は長い夢と思っても一瞬だという。違った見方だが、ユンクも夢の神秘性を唱える。夢に己の潜在思考(意識)を見出すと言う。
私も亡くなった人の夢をよく見る。母が出てくるのが多い。何でもない日々の生活の一時だ。父はたまにしか出てこないし、夢の中の主役になっていない。若くて自殺した兄は全く出てこない。私の潜在意識の中に優劣がるのかもしれない。