2009年6月13日土曜日

今 話題になっていること 4     逆差別

大分以前になるが、コネチッカト州で消防士の進級テストが行われた。
テストの結果黒人の消防士が一人も進級テストにパスしなかった。 そこで黒人グループがその進級テストに異議を唱え、これは黒人への人種差別であるとした。黒人にもパス出来るような試験を出すべきであると訴えたのだ。 コネチカット州としては 問題が起きるのを恐れ白人系14名とヒスパニック系1名をテストの結果にかかわらず進級を拒否し変わりにテストにパスしなかった黒人の消防士を入れ替えた。 これで一段落すると思われたが これに異議を唱えた白人系の消防団員は これを逆差別であると裁判を提起した。
 
その時の裁判官が今回オバマ大統領に任命された 新しい最高裁裁判官 ソニヤ ソトマイヤー女史であった。 
彼女はキラ星のごとくの経歴の持ち主であり、 裁判に人間としての感情導入を唱える人としても有名なのだそうだ。 
[I would hope that a wise Latina woman with the richness or her experience would more often than not reach better conclusion than a white male who hasn’t lived that life]
「知識豊かで経験深いラテン系の女性のほうが 時には 経験のつんでいない白人男性よりも 正しい結論をだす」
2001年にカリフォルニアでソニヤ女史がした演説の中の上記の一項目が
今回最高裁裁判官に任命されてから再燃されている。
お分かりであろう、 彼女はラテン系である自分の事を話しているのである。

お言葉真にしかりなのだが、 これを 逆に白人男性が、 自分はラテン系の女性よりも云々と唱えたならば この社会から抹殺に近いバッシングを受けることは万人が承知の事、 それでもなおかつ 知識も経験も豊かなソニヤ女史が公で演説をしても社会から抹殺されることなく、 出世街道をまっしぐらに進むことが出来るのが 逆差別であると云われている。 

この消防士の裁判に対する ソニヤ ソトマイヤー 裁判官の判決。
進級テストに落ちても、黒人の消防士の中には 仕事に適した隊員もいる、 
また、テストに合格しても 性格的に消防士に適さない人格をみることもある故
告訴は却下する となった。
現在 この消防士達は上告をし、 いずれは 最高裁までも持っていく意気込みだそうだが、 気の毒なことに 最高裁には この女史が椅子に座っている結果となる。

1 件のコメント:

手負い虎 さんのコメント...

私に言わせれば、中南米の人々を「ラテン系」というのがそもそも間違っている。ラテン系とは、ラテン語を先祖とする言語を話すヨーロッパの民族のことで、現在強制的にスペイン語を話さざるをえなかった歴史を持つアメリカ原住民は、アステカ系、マヤ系、インカ系である。

とかなんとか言っちゃって、誰も賛成してくれないけれど、強いものが弱いものを差別し圧迫してついには絶滅に追いやるのは、動物としての自然であって、弱いものほど、逆差別をしたがる。

ヒューストンのイミグレで、一番意地悪なのは、黒人の女性役人で、あれに会いたくないから、この前の旅行で、私はメキシコ経由にしたのだ。

アメリカの黒人は自分が差別された歴史を持つから、飛行機で東洋から来て、三半規管の故障から耳が聞こえず、とまどっている「弱そうな女」をいじめてやれと思うらしい。