2010年8月7日土曜日

世の中いろいろ~  不登校

最近のTV ニュースで、 子供たちと母親や父親が手錠をかけられ、足を鎖で繋がれてた一団が警察の大型車へ押し込まれている風景を報道していた。

彼らは不登校親子なのだそう。この国では 16歳までは 法律で定められた義務教育であるゆえ、繁華街徘徊、 怠け、 諸々の理由で 不登校をすると 学校側が警察へ通報する仕組みになっている。

以前は子供だけが補導されていたが、 今は、 義務教育を遂行させるのは 親の責任であるという事から 両親も一緒に 逮捕となり 数珠つなぎで警察に御厄介になることになる。

年々学校の教師の力は弱く、 生徒の教室での横暴はどうしようもない処までになっている地域もあるが、 教師の 「私たちは 手も足も 規則に縛られて何もできません」と嘆く、が しかし、どんなに努力しても不登校をする生徒の名前を警察へ通報する手がある。

娘が以前インターンをしていた 心療クリニック(この場会は病院であったが)の青少年の課では 三分の一の患者は 引き籠り、自閉症の子供であった。  どんなに説得しても 引き籠る子供を両親は サッサと専門家に任せてしまう。そうしなければ警察が介入するからだろう。

そして集められた子供たちが 一緒に暮らし、 世の中は 自分の思うようには動いていない、 誰もが何かの障害を抱えているが それでも生きて行かなければ、 両親は一生涯傍に居てあげる事は出来ないのだと 彼らに自覚させ、 精神的障害を抱えても社会で生きられるように訓練をするのだそうだ。 
一度私は娘に訊いた事がある。 自閉症とか 引き籠りの子供への対処はどうするのかと、
娘の返事はあっさりとしたものだった  「甘えさせない」

しかし、街で遊ぶのが楽しくて学校をさぼって居た子供たちが 或る日 自分の親と一緒に手錠を掛けられて警察へ連行されるという事は、 子供たちの心の中は どちらへ向けての恐怖があるのだろうか。 警察からの処罰?か それとも、その後の両親からの折檻か?  私はそれが知りたい。 

3 件のコメント:

じゅんたろう さんのコメント...

まったく驚きの風景です。日本ではそこまではしませんが不登校学生の問題は彫って置けない状態のはずです。小、中、高のモンスター・チルドレンおよびモンスター・ピアレンツとして問題になった時期がありました。内容はアメリカとほとんど変わらないと思います。今回の政権は高校までの授業料を無料にする政策をとろうとしています。家庭の経済的な問題と考えての事だろうがちょっとおかしいと考えてしまう。
私の関係している幼稚園では、無論保育所も含めてそのような話は出ていない。何年も前に幼稚園を義務化しようと言う動きがあったが消えてしまっている。少子化対策として子供手当てなど案が出ている。
親も含め各幼稚園でも園児を多く抱え込めば経済的には楽になろうが、それだけ問題も多くなる。其のうちの一つ初年度一学期は、不登園園児対策で大童である。三歳児、初めて親元を離れ他人の群れへ入るのである。園の入り口は阿鼻叫喚である。子供は暴れる親は泣く、その情景はほとんど6月ころまで続くのである。保育士(保母とは云わない)は連絡帳で親と対話するのがやっとである。私の観察を許していただければ、親離れ子離れが出来ていない。厳しい社会への一歩である園に対する心構えは親がしっかりとした理念を持たねばならない。
子供を観察していると其の親が見えてくると思った。

革袋の一滴 さんのコメント...

じゅんたろうさん こんにちは
高校まで授業料を無料とは、すべて税金でというわけですかね。 でも学校税というのはありますかしら。 こちらでは住む家の評価価格によって学校税が高くなります。  一般的には 一戸に付き1200ドル程度から 6000ドルまで、億ションに住めば又また税率は上がります。 結局ない者が勝ちとなるわけ。 億ションに住む家庭は 公立へは子供を入れないでしょうから、学校税は支払っても私立へ行きますから。

じゅんたろう さんのコメント...

そうです、税金です。学校税!って初めて聞きました。日本では戦後G.H.Q.が定めた6-3-3制、すなわち小学校6年、中学校と高等学校がそれぞれ3年就学となっています。ただし高等学校は義務教育になっていませんのでいかない子供も出てきます。表向きには家庭の経済的理由になっています。熱心な中学校の教師は卒業し就職した子供が、職場でうまくやっていけているか追跡調査をしています。3Kといわれる仕事が多いのです。「くさい、汚い、きつい」です。
これら公立校はすべて税金でまかなっています。今までは無論授業料負担金はありました。私学は一部補助金が出ていました。しかし十分に政府から金を貰おうとすると授業内容をある程度文部省の指針に従わねばなりません。それでは学力低下を招きます。たとえば人気の高い私学では英語を例に取ると公立で中高校でそれぞれ3年かける授業を一年間でこなしてしまいます。
地方ではあまりありませんが、東京あたりですと少、中、高一貫学校があります。無論其の先の大学も。そうすると親は相当な経済負担を強いられます。子供が大学を出るころには親の老後の預金も0になりかねません。
ともあれこの”不登校”に間して私の文がすれ違っているのを感じます。