2010年12月19日日曜日

 目の手術 私のではないヨ

我が家の同居人の二度目の斜視矯正手術がやっと終った。

私も20代から斜視である。   頭痛で何年も悩み、一体自分の頭の中には何があるのだろうと心配し始めた頃、
何かの理由から目医者へ行き、極度の斜視だと言われた。
あの頃の検査は 左にバス、右に乗客を見て、 乗客がバスの座席にしっかりと座っていれば良いのだそうだが、 
私のバスは三分の二以上の乗客がバスの外に座っている状態。 昔は面白い方法で検査をしたものである。
左右の間隔が 14Cmと言われた。

斜視は左右の目の焦点が中央に合わないということだが、 普通は眼球の回りの筋肉が正常に戻そうと頑張って正常に保たれている。
しかし、年齢と共にその筋肉がつかれると頭痛などが出てくるわけだ。私はあれ以来メガネのレンズの中に修正が組み込まれているのを使用している。

しかし、同居人の目は少し違うようで、 片方だけが斜視のようだし、遅くになってから始まったようで、
筋肉の働きが鈍いのか、左右の違いが自分の目で自覚出来るらしい。 片方が歪んでいるという。 少しの間、修正レンズを片方の眼鏡の上に張り付けていたが、医者が手術を申し出たのが一昨年。 
カナダから短期間来ていた若い女医さんの執刀。目の左側の筋肉を切り、中央へ寄せるように調整する。 

手術後帰宅、眼帯を外して「アレマ~」片目寄り目になり、 左の眼球が眼がしらにガッチリへばりついていた。
さすがに本人も自分を鏡でみて焦ったようだ。 早速電話に飛びついていた。 しかし、医者の返事は呑気なもので、
大丈夫2-3日もすれば筋肉の修正能力が働いて元へ戻ります。

結局目玉が中央に座るようになるまで二週間かかった。 全てが正常に戻り、再検査の日、左側の筋肉を切り右側と平均を保つはずが、 その女医さんは 切りすぎたことが分かった。  今度は 反対側へ寄る斜視となった。 
普通にみると、目は平常の位置に座っているが、 本人は物を見ると筋があるそうだ。  

それを今回修正したわけ。 有難い事にあのカナダのレジデンスはもう本国へお帰りになっているそうで、主任医師がしてくれた。

私の仕事は、朝6時に病院の前に彼を落とし、 午後1時に病院の玄関で又拾えば良いだけ。 

一時に病院へ迎えに行ったら、ご本人は 眼帯も付けず、もう玄関の前に立っていた。 
私は早速顔をみて、目が寄り目になっているかチェックしたが、有難い事に 今回は目の位置も正常、
ご本人も肉眼で全てが正常に見えると言う。ヤレヤレです。これぞ二度目の正直と云うのだろうか。 これで一件落着。

今回は両側の筋肉を切り、 途中で患者を眠りから覚まし、 検眼、確実に目が正常に見えるかを検査してから両側を縫ったとか。
前回は片方しか切らなかったのに、今回は両側を切っている。 何故最初からそうしなかったのだろう。

病院側は最初の手術の失敗を納得していたそうだ、 又患者自身も承知していた。 不満を声に出していたのは私一人である。 
同居人によれば、済んでしまった事を抗議して何の得があるの? 相手が悪意でしたわけでもないし。 
主任医師も、そんなことが起こると思ってもみなかっただろうし。

結果は本人が一年間逆斜視?で不自由をしたわけだ。
しかし今回でやっとご本人は正常な目にもどった。 

0 件のコメント: