2011年1月11日火曜日

九日間の休暇

九日間の娘と一緒のお正月がやっと!(フ~ッ) 終わりました。  良く食べ、良く遊び、散財のお正月でした。 でも楽しかった。
娘の去った後は 猫のダンテも ヤレヤレーと静かになった娘の部屋のベッドで 手足を伸ばし眠っている。 彼も追っかけまわされて少し疲れたようです。

遠く住む子供達と年をとった両親。 これから何回逢うことが出来るかと思うとやはり「其の時」が大切に感じる。  きっと日本のもう亡くなった私の両親も同じ気持ちだったのだろうと考えると、やはり私は親不孝だったのかしら?と自責の念に駆られます。しかし、これは外国へ出た私だから思うことで、私の母は、 故郷桶川(埼玉県)から神戸へ嫁いだ後、祖母の葬式以外には 11年後に東京へ転勤まで一度も里帰りをしなかったそうだ。
昔風に言うと、「一度嫁に出たら~」 となる。

今日メールを読んでいたら、右下の箇所で 「Are you there ?」とピコピコしている?
娘からのチャットルームが手招いている。  思わず、[Yes I ‘m here]
それから チャットが始まった。仕事へ行く前にチャットを少しというわけらしい。私にはいともまどろっこしい時間でした。 

現代人間のこの感覚が真に私には理解に苦しむ。 先日テレビのインタヴューである老女優が、「やっと携帯電話の使い方を覚え、 孫達に連絡しているけど、誰も返事をしてくれない。メッセージを残しても電話をしてくれない。 そこでテックスメッセージを練習して、それを使い始めたら、 何時でも即、孫達はテックスの返事をしてくれる。私は声が聞きたいのに、なんでしょうね」

まさに娘の生活がそれ。  携帯電話が本当に絶え間なく チロリーン と鳴る。すると カシャカシャと指を動かす。 又 チロリーン、カシャカシャ、チロリーン、カシャカシャ。 ついに父親が、 電話へ出て会話をすれば 3分で済むのに、 何でテックスメッセージなんだ。 まどろっこしくて見ていられない、と嘆息する。
朝一番にボーイフレンドから チロリーン 「good morning sweetheart 今日の朝食のメニューは何ですか?」
そこで娘が、食卓の上の品を見ながらシャカシャカやっている。 「アホか?」と言いたいが、 それを言わないように言葉を飲み込むことも私は覚えました。

その携帯電話の会話が終わると、今度はラップトップを開いて、チャットルームでカシャカシャ、私と会話しながらでもカシャカシャ、 TVを一緒に見ながらカシャカシャ 、そして チロリーンと携帯が鳴り、それで又カシャカシャ、それが終わるとラップトップに戻ってカシャカシャ。きっと友達みんなと逢いたいけれど、 お互いに時間の調整がつかないゆえの連絡事項であろうが、 真に忙しい。 しかし、面白いことは相手の年齢が上になるほどに シャカシャカではなく電話をかけてきて、会話をしている。 何時一過何処で会いましょう。 いとも簡単である。
年齢を重ねるごとに、物事への処理が敏速になるという事かもしれない。 

その昔、唯一のコミュニケーシオンを手紙に頼っていたのと同じに、 電話、携帯、コンピューターの時代が来ても、手紙が、郵便局の配達も、切手もいらない、即配達の手紙と少し姿が変わっただけで 生活様式はなんら変わっていないのかもしれない。

2 件のコメント:

じゅんたろう さんのコメント...

本年第一号。待ってました。アメリカはサンクス・ギヴィング・デイからところによってはハロウイーンが其の間に入り、そしてクリスマスとお正月。これは忙しい。私どものように家族がそれぞれ独立してしまうとそういった歳時記は消えてしまっている。家族や友達とはメールのやりとりだけ。私は携帯を持たない。十年ほど前に一度持ったが、料金を支払うだけでほとんど用を成さない。相手の都合で着メロ(日本では着信を知らせるメロディー)が時間や所かまわず鳴る。一月に一度ほど電車に乗るが、周りはみな携帯を手にやっている。風景としては異常だ。
自転車に乗りながら、はたまた車を運転しながら、これは違反だ。でも話が出来る相手がいるのは羨ましい。だが、メールだと好きなときに見ればいいし、余計な話に時間をとられることも無い。しかし携帯をもっていないと不便なこともある。町には都内でも電話ボックスが見当たらないのだ。私は通話カードを何枚も持っているが使えない。十年以上もそのままだ。カードに時効ってあるのかな?

革袋の一滴 さんのコメント...

先日面白い場面に合いました。二人の女性がレストランで食事をしていたのですが、二人とも、最初から最後まで お互いの携帯で別の人と会話をつづけていました。  
他所でも、二人連れが、お互いの携帯で会話をしながら歩いているのを見ます。会話を他の人とするなら、何故一緒に食事をするのでしょうね。不思議です。