2008年8月23日土曜日

囲炉裏(いろり)

日本風囲炉裏が欲しいと考え始めてからもう何年にもなる。

日本家屋でも最近囲炉裏が再認識されはじめ、新しく家を建てる家主たちが家の一部分を日本古来の飾り付けをとりいれるとか雑誌で読んだ。なかでも囲炉裏が再認識されているとか、庭に面した廊下に囲炉裏を掘って、その前にお客人をしている写真も何度か見た。まあその場合はいつも男性が座っているのも又面白い。 そうなると私の好みは多少男性的になるかもしれない。 まあこの年齢になれば男も女もない、好みに男女の差別なし。

けれど、この近代文化の中で生きると、少し昔に戻りたいと理想を感じるのは誰でも同じかな~と嬉しくなる。 確かに茶室などを造っても良いが、そこで寛ぐのは茶道の心得がなければ足の裏がむずがゆくなってくる。 ついでに床の間や掛け軸などと言い出したら費用も大変だろう。しかし、囲炉裏傍に「どうぞ」と勧められたら温かさと親しみを感じのではないだろうか。 少なくともマナーはなし、時間制限もなしに座っていられる。私自身は囲炉裏の前に座って、自在かぎに下がっている大鍋から味噌汁(けんちん汁?)を御馳走になった経験は皆無ではあるが、無いだけにあこがれを感じるのかもしれない。ついでに其処に座って熱燗で一杯となれば益々よろしいようで。

ちなみに、私の欲しいと思う囲炉裏は、囲炉裏テーブルである。 この際現実にある家の床下を掘ることはできないゆえコーヒー テーブルの変わりのような、火鉢と囲炉裏の合いの子のような物である。

この亜熱帯のヒューストンの家屋の中に囲炉裏などいれても火をいれることは少ないだろう。しかしここにも短期間だが冬は来る、その期間は各家庭で暖炉を燃やすことが多い。我が家も室内暖房のスウィッチを入れる前の一か月間ほどは暖炉の火を燃やして過ごす。 そのほうが、温もりのある部屋になるからだ。頭の上から温風が来るより数倍も気分が良い。 それゆえ囲炉裏に炭をいれて温かくしても楽しいのではないだろうか。私は暖炉の前でホット チョコレートを飲む変わりに、鉄ビンでチンチンと湧いたお湯の中へ徳利を入れて熱燗を呑みたいのだ。

先日大型鉄製火鉢を工具店で見つけた。 高さ32Cm、外枠直径90Cm,内枠直径62Cm と円形の火鉢。 中国製で屋外用であろう。パティオに置くのだと思う。結構大きい。  囲炉裏は四角いがこれは円形、大分違うが、私自身が、「これは火鉢ではない、囲炉裏なのだ」と思い込めば良いのだと考えを改め買い込んだ。野趣豊かな円形囲炉裏と思うことにした。 

早速五徳を入れ、鉄瓶を乗せ気分を出したが、灰がない。故に炭が入らない。 庭に出て主人の特大バーベキューピットのふたを開けてみたがここにもあるべき灰がない。先週掃除をして捨ててしまったそうだ。 余計なことをしてくれるものじゃ。

そこで今はせっせと灰作り。 100 (38) の炎天下で炭を燃やし灰を作る作業は大変に熱い。最初は紙を燃やしてみたが、あれはいけません。 束ねた紙の中まで燃えないので、白くならず真っ黒な燃えカスとなる。 BBQ用のチャーコールを燃やすと薄茶色の灰と化す。それではとガレージに置いてある材木を小さく切って燃やしてみたが、木を燃やしてもあまり灰にならないことを知った。結局炭しかない。 炭を燃やして灰を作って、その中へ炭をくべると何ともややこしいことであるが、今の私にはそんなことは言っていられない。 

このド暑い中で食べたくもない肉を買ってきてバーベーキューを何度もして、一生懸命に灰作りに励んでいる。しかし、直径62Cm,深さ14Cmの個所入れる量は生半可ではない。 たぶんクリスマスの頃には囲炉裏火鉢は我が家の部屋に収まるであろう。楽しみである。

2 件のコメント:

じゅんたろう さんのコメント...

おせっかい野郎より提案。日本だと植木鉢の底の部分に水はけを好くするためにいろんな大きさの軽石を売っています。それって灰の代わりになりませんか?
本来田舎では稲藁を燃やして作ります。まさかそちらではないでしょうが、麦藁など手に入らないでしょうか?

手負い虎 さんのコメント...

おかしいなあ。私は毎年落ち葉や木の枝を集めては、「灰」を大量に作っているけど。鶏を飼っているので、におい消しに使うのですが。どうして木を焼いてはいができないんだろ。