昔の漫画本に確か「のらくろ」とか云うのがあった。それを想わせる黒と白。 見た目は猫、 動きも猫、 泣き声もニャーオと猫、食するものも猫の餌。しかし当人は猫と思っていない。 人間の少し上ぐらいに位置する四足ぐらいに考えているらしい。多分。
窓の外に猫が来ても表情も変わらない。 なんだね あの ヘンテコな四足は?てな反応しか示さない。彼の名前はダンテ。
わたしと旦那は ダンテを「家族」と呼ぶ。恐れ多くて猫などとは言えない。
息子の成長段階では、動物を愛する子に育って欲しいという親の願望から 成長期に合わせていろいろと取り揃えた。 始まりはハムスター、子ネズミ(ハムスターと何処が違うのかと思ったが 違うのだそうだ) 子亀、 ひょこ、後に成長して鶏になってしまったがそれから子犬を二匹。 一匹は18年後に老衰で亡くなってしまったが。
そしてその間に 次のこっそりと蛇に手をだしそうだったが、さすがにそれは 父親に止められたらしい。
ママが絶対に許さないと思う。 蛇を飼うならこの家からつまみ出される覚悟が必要だと。少年も己の衣食住を考えたら ペットは二の次になったらしい。
娘はどの生き物にもあまり興味を示さなかった。故に 彼女はペットを持たずに大学四年まで成長したが、
どうやら猫が欲しいらしい。きっと18年も犬が同居していたからかもしれない。
何時の日からか、野良猫が庭に来ると餌を持って追いかけていく。 そして毎夜野良猫が来そうな時間帯になるとパティオに椅子を出して、膝の上に猫の餌を持ってジッと待っている日がつづいた。 親の気持ちとしては、 娘もやっと 自分のペットを欲しがる心の余裕が出来たらしいと判断して 施設保健所から子猫をゆずってもらった。
それがダンテである。 しっかりと養子縁組をして、右手を挙げて、「わたしはこの猫に十分の愛情を与えます、寂しい想いはさせません、虐待はしません、家族として扱います」と宣誓してもらい受けた彼女の新しい子供。
翌週には 娘はアポを取って早速にダンテに去勢手術をさせた。男ッ気を抜かれたダンテは 養子縁組の母親(娘の事である)から厳しいしつけの毎日が始まった。 決して野外へは出ません。 一か月に一度はお風呂に入ります。人間食を欲しがりません。 寝るときは きめられたベッドで寝ます。爪を切ることに協力します。決められた場所で爪は研ぎます、テーブルの上に乗りません、家具を傷つけません、家具の上にあがりません、人間様の椅子にも乗りません。娘は本当に猫を知らないらしい。
すでに砂箱での訓練は受けていたので、 子犬を買ったときのように、 新聞紙の上から始めましょう、ということはなかったが、しかし始めての砂箱の掃除で娘はつまずいた、 ギャーと叫んでおしまいである。 澄ました顔をしている 小さなダンテの前で 娘がオエーオエーと吐き出してしまった。
「ママ 強烈!」「何が強烈だ、 子猫のフンで怖気づいて、 将来自分の赤ん坊のオシメ変えはどうする?」 「ママ、その為に父親が居るのと違うの?」もうこの世の終わりである。 草食男子が増えるわけである。
つづく
2 件のコメント:
拾われた身分でも、まるでこの家の主のような振る舞いが出来るなんて・・・
小生なんて、この家の主のはずなんですが、いちばん小さくなっています。
ネコを見習いたいです。
あらまさんお気の毒~と同情して差し上げたいけれど、まあ仕方がないですね。 これが逆だったら DVとか 虐待とかになりますから。 しっかりと女性上位の中で甘んじてください。
女性なんて 家庭の中でしか存在を発揮出来ないのです。 社会に出ればやはりまだまだ男性社会、 女性軍は奮闘していますが、その表し方がまだまだです。
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