2009年2月9日月曜日

八人の赤ちゃん

日ごろテレビのニュースと云えば、不景気の話しと、オバマ政権の中から四人までもが悪質な税金滞納者が出てきたなどと嫌なニュースばかりでいたが、一月二十七日の朝食中テレビを観ていた家族は素晴らしいニュースを聴いたと胸のうちから湧き出る気持ちになったと思う。

三人の医者が画面に映り、今朝一人の母親から八人の赤ちゃんを取り上げました。 赤ちゃんは八人と母親は元気です。と発表していた。 お医者さんたちはとても誇らしげであった。 
一度に八人、すごーいと云うのが最初の感想であった。 私はそう感じた。しかし、この話には後が延々とつづく。

まずこのママさんは独身である。 独身女性が赤ん坊を産むのはもう日常の事で誰もが驚かないが、八人とは彼女どうするのだろうが人ごとであるが気になる。
そしてそれに続くニュースは、この赤ちゃん達は受精手術(Embroy)の結果であるという。それも一回ではない、何度も何度も受精を受けて複数の子供を授かることを目的としていたそうだ。

まだまだ続く、 この女性には家で新しい赤ちゃんが来るのを待っている六人の子供が既に居る。それも、 三セットの双子である。 それに加えて八子。 

忘れてはならない、この女性は独身である。 すべて彼女の意思の元に生まれた子供たちとなる。もう子供は神から授かるものなんて教育は吹っ飛んでいる。 

メディアは大騒ぎ、 六+八=十四の子供。寝室三つの家に十四人の子供に母親でどうやって暮らす、人道的問題であるとか、児童虐待に入るのではないか、医者の名前を明かせとかしましい。
それを見こんだ当の医者は雲隠れ。 これは最初から患者と医者の間でとり交わされた約束であるそうだ。一週間後の現在もこの医者は雲隠れをしているらしい。 

話はまだ続く、一週間ほどこの母親の名前は公表されていなかった。 産院も医者もこの母親の名前を伏せることは最初から母親によって依頼されていた。

一週間後、母親が退院してからがメディアの活躍の場となった。 そうである。この母親は最初から出来うる限りの数の子供を一度に妊娠して、テレビのインタヴュー番組の最も視聴率の高い幾つかの番組に出演して、二百万ドルは下らない出演料を手にするのが目的であったそうだ。

その為に最初から受精手術をした医者と出産した病院に口止めをしてインタヴューのときに発表して効果を高める目的であったとか。

良かれ悪かれテレビに呼び込むのがメヂアの仕事。このママさんはもう昨晩あたりから画面の中に出始めている。

しかし、今まで六人の子供でどうやって生活をしていたのだろうと心配はする必要ない。彼女は働くママではない。 かつて仕事中に背骨を痛めたのを理由に960,000ドルの補償金を手に入れている。これに加える母子家庭の補助、そしてこれから受けるメディアからの出演料見積もり二百万ドル、いずれは書くであろう本の著作権を考えたらじゅうぶんに十四人の子供は育てられるである。 しかし、この女性が、子を持ちたいとする目的について考えると、もう神の摂理なんて古い言葉は存在しないことになる。 

1 件のコメント:

手負い虎 さんのコメント...

まさにこれですよ。娘が男に援助という名目の生活費と学費を生み出すための赤ん坊の生産機になることを避けて、アメリカから脱走した理由は。まるで家畜が増えることを財産が増えることとして喜ぶ牧畜社会ですわ。加工して売りに出さなきゃいいけど・・・

日本では「赤ちゃんポスト」という、捨てられる赤ちゃんを生かそうと救済行為をしようとしたある病院が、性の乱れを助長するとか言う理由で批判を受けていましたよ。もう、とっくに乱れているのにね^^

やっぱ、ハルマゲドン、近いのかね