2009年5月19日火曜日

今 話題になっていること 2    つづき

17日のノートルダム 大学の卒業式は一応 つつがなく終了した。 先に発表されていたように、 オバマ大統領は 当大学から 名誉学位も受理した。

大統領の来校を阻止しようとする活動グループの戦いはこの一週間の間 毎日 大学の前で、10名、15名の数の司祭、教師、父兄などの逮捕者、卒業式の当日は 39名の逮捕者だとニュースは伝えていた。
 http://www.stopobamanotredame.com/ (このウェブは コピペよりも、 タイプしたほうが 画面が出ます)

大統領自身もこのプロテストは承知の上、故に 彼の演説の一部に、「この大学の掲げる プロ チョイス(堕胎反対)は理解出来るが、 双方が戦うよりも、 堕胎をする女性がこの世の中から 少しでも減るような 世の中にするように 一緒に行動をすることが出来ないだろうか」と一言加えていた。

私見を云えば、 オバマ大統領は 女性の堕胎は 貧困からくると示唆しているが、 それは違うと思う。 このアメリカは 貧しさの為の堕胎は実に確立が低いと思う。又そうであるなら 少しは救われるが、実際には 性への意識の低下、 結婚への否定が大半を占めていると思う。 

ハリウッドが作る映画や TV番組を観ている限り、 教育のあるナシと性への意識の低さはまったく関係ないものだと証明されている。 故に、オバマ氏が此処までこの大学内の人たちが 自分達の意識を貫く姿勢に対して 一言なりとも、 「貴方がたの気持ちは尊重します」と云えばいくらか救われると思うが、オバマ氏はあくまでも堕胎は 世の中が悪いから起きる、を主張する限り 平行線は保たれるのではないだるろうか。

又 学校側の式典をボイコットした学生の卒業式は 別の部屋で行われたそうだ。

私の二人の子供を診てくれた小児科医がいみじくも もらした一言が忘れられない。
「赤ん坊と云うのは 普通、両親の準備が出来てないときに出てくるものだ。  わたしには 女の子が 四人も居るけど、 みんな 計画出産ではない。 長女は私たちがまだ 大学の頃に飛び出してきた。次の子は インターンの頃、三人目は 働き始めてまだ貧しかった頃、 やっと落ち着いて 四人目。 もうてんやわんやの人生だった」

2 件のコメント:

じゅんたろう さんのコメント...

とても関心を持っていましたので去る日曜日の深夜にフランスのGLORIA・TVをみました。フランス語なので良くわかりませんでしたが、大統領の堕胎容認に反対しデモが行われていたと言うニュースです。一人の神父様が後ろ手に縛られ警察に逮捕されている場面がでていました。絶えず、ルルドの聖母の賛歌を歌って居られました。同行していた人々が唖然と見ているだけだったのがとても印象的でした。
日本では新聞には報道されていませんでした。朝日などでは出ていたかも知れません。月曜日、早朝のNHKニュースで少し出ただけでした。
DO NOT KILL UNBORN CHILD! 

手負い虎 さんのコメント...

コメントの仕方がいまいちわからないのですが、これはじゅんたろうさんに対するコメントでなく、革袋さんの本文に対するコメントです。

私は家族に変則的な生き方をしている人物を持っているため、あまり、この問題に関して、ものをいいたくはないのです。というのは、堕胎の原因や経過や結果や、その処置に関して、ものが言えるのは、その問題の真っ只中にいる人間のみで、よいとか悪いとか罪とか正義とか、客観的なことをいえるのは、ほとんど部外者だからです。

そして部外者の言葉は、どんな常識を掲げ、倫理を掲げ、正義を掲げた言葉でも、あらゆる神秘とあらゆる知識につうじていようとも、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、なる青銅のどらの音、やかましいシンバルの音でしかないのです。

堕胎をすることをたとえ「人間の法律」が認めても、または認めなくても、命に直接かかわった本人の心にとって、何の足しにもなりません。特に正義を掲げる男性の言葉など、傷ついた女性にとって無意味であり、命というものは、時の権力の座に着いた男性の、いかなる権限をもってしても、決定できるような対象ではありません。

堕胎をしてもいいとか悪いとか言う前に、誰が許可しようとしなかろうと、または人知れず闇に葬ろうと、裁ける人などいません。命とは、そういうものです。

いろいろなことがおきます。人間がこの世に生き始めてから、人は人を殺し続けてきたのです。堕胎反対とか言いながら、世界では大量殺戮に対して何の反対運動もしない聖職者だっています。命は女性の腹の皮1まいを隔てだだけで、どうのといえるようなものではないのです。

この問題、扱うのは不遜に思えます。